日焼け止めのハナシ➁
前回日焼けの原因となる紫外線の話だったので、
【紫外線をカットする】
紫外線をカットする働きには2種類ある。
紫外線吸収剤...化学反応で紫外線のエネルギーを吸収し、
他のエネルギーに変換し肌への影響を抑える働きがあるもの。
肌になった時に白浮きしない。
まれにアレルギー反応を起こす人もいる。
ex ケイヒ酸系 ベンゾフェノン系 トリアジン系
紫外線散乱剤...微粒子の粉体により紫外線を物理的にブロックし、肌への影響を抑える働きがあるもの。
かぶれるなどの症状が出にくいため
肌が弱い人にもオススメ。
使用しているのが金属酸化物であるため
肌に塗ったときに白くなる可能性も。
またきしみ感が出やすい。
ex 酸化チタン 酸化亜鉛
☞化学反応で紫外線を別のエネルギーに変える
☞物理的に紫外線をブロックする
の2つの防ぎ方がある。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
【日焼け止めの種類】
乳化タイプ...一般的なミルクや乳液タイプの日焼け止め。
みずみずしく使用感も良い、低〜高SPFまで
幅広い商品がある。(※ O/W型)
その中でもアウトドアやスポーツ中でも
効果が持続しやすい耐水性が強いものもある
(※ W/O型)
ローションオイル、ジェルタイプ
...さっぱりとした使用感が多いが
紫外線カット剤をあまり多く配合できないため
SPF値が中程度以下のものがおおい。
※エアゾールタイプ...スプレータイプのもの。
手の届かないとこにも塗りやすく、手がベタつかない。
夏の高温下での使用を考えると高圧ガス容器からの
漏れや爆発の懸念がある。
スティックタイプ...耐水性に優れる。
塗布時の伸びが重いため、鼻や頬など
日焼けしやすい部分の部分使用に適している。
シートタイプ...※不織布からできたシートに
おもに乳化タイプ(O/W型)を浸した商品。
携帯性や使いやすさ、塗り直しやすさなど
利便性に優れている。
☞ 効果、使用感によって様々なため、
使用する場所時間などによって使い分けると効果的。
※O/W型...界面活性剤の働きにより水の中に油が分散した状態。主に乳液やクリームなど。
※W/O型...界面活性剤の働きにより油の中に水が分散した状態。主にウォータープルーフの日焼け止めなど。
※エアゾール...使用する液体を弁のある容器に入れ、ガスの力によってその液体を弁から放出させる構造
※不織布...織らずに繊維を絡ませて布にしたもの。多孔質であることが特徴で、通気性、濾過生、保湿性などに優れる。
参考 : 化粧品検定1級テキスト
日本バイリーン株式会社(不織布)
http://www.vilene.co.jp/nonwoven/